今年2018年の三重県の甲子園出場校は、
とても意外な高校が出場を決めました。
その高校とは三重県立白山高校です!
つい2年前までは初戦敗退が当たり前で、
れっきとした公立の弱小校でした。
力をつけてダークホースのなれたのもつい最近で、
流石の高校野球ファンも、マークせずに驚いた方がほとんどです。
まさにドラマのような経歴を踏んで、
劇的な奇跡の積み重ねで、
甲子園出場を決めたのです。
東拓司監督の戦い。部員不足、雑草だらけのグランド、生徒からのヤジ
もともと白山高校は、
三重の公立高校の中でも、
野球部に力を入れてない学校でした。
そもそも5年前までには、
部員が足りず、他校と合同で試合を組んでいました。
2007年から10年連続で初戦敗退し、
2013年に現在の東監督が就任するまで、
野球部は幽霊のような存在だったのです。
就任当初の壮行会では、
学校の生徒に「どうせコールド負けだ」と野次られました。
1年目は1回戦コールド負け、2年目も1回戦コールド負け、
3年目は夏の大会で初めて9回まで試合、
4年目は3-1で惜しくも1回戦負け、
5年目で11年振りに1回戦突破、
今年の春の大会で8強入りを果たすと、
再び壮行会で甲子園を目指すことを話すと拍手喝采だったのです。
そして、6年目でついに甲子園出場を決めるという・・・・。
かっこよすぎますね。
生徒たちの手のひらを返しさせた東監督の実行力というのか、
なんとも感動的というか、ドラマそのものですね。。
監督は「周囲が変わってきたと感じた。甲子園は夢のようです」とコメントしてますが、
周囲を変えたのは、間違いなく監督の努力があったからこそです。
謙虚で選手想いな監督さんを持って、
選手も親子会の方も嬉しいことでしょう!
ただ、OBの少ない無名の公立のいきなりの甲子園出場は、
寄付金がどうなるのか・・・・。
このドラマを買って寄付してくれる方が大勢いることを願います。
白山高校の甲子園メンバーの出身中学と注目選手
白山高校は三重県でも偏差値が低く、
過去にはヤンキー校と言われていました。
それだけに「リアルルーキーズ」とも言われ、
ドラマ化、映画化に期待する声が多くあるのです。
仮にドラマ化された場合、
その名前が全国に知れ渡る選手は、
どのような選手たちなのでしょうか?
中学時代にリトルシニアで名を馳せたような選手はほとんどおらず、
まさに東監督の指導の恩恵だけで力をつけてきたのです。
今年の3年生も、2年生も入学当初には初戦敗退の白山しか知りませんし、
1年生も、ついに初戦突破した白山の姿しか知りませんから、
「白山で甲子園に行くぞ!」と有望な選手が一般入試から入ってきた可能性も低いのです。
1 栗山翔伍 3年生 外野手
2 市川京太郎 3年生 外野手
3 有森紫苑 3年生 内野手
4 辻宏樹 3年生 捕手
5 伊藤尚 3年生 外野手
6 駒田流星 2年生 外野手
7 梶川裕一朗 3年生 内野手
8 石田健二郎 3年生 内野手
中学は皆地元です。。。これは凄すぎます・・・。
東監督は1日2000スイングを課すなど、
名門校に負けない練習量で選手たちを育てました。
4番で主将の辻選手は、
「『日本一の下克上をする』と言ったけど、それが達成できた。優勝の実感はまだ湧かないけど、みんなのおかげで勝てたと思う」
と、史上最高の下克上を果たしたいと意気込み、
そのドラマは甲子園でも続くことに期待したいです。
実は神奈川にも同じ「白山」という名前の高校があり、
神奈川大会で準々決勝まで残る奮闘を見せました。
白山旋風がいつまで続くのか、
永遠に夢を見ていた気分です。
ちなみに女性マネージャーはとっていないようで、
ヒロインがいない分、ルーキーズ感はやや無くなります。。笑
女性部長・川本牧子
実は白山高校は、
過去に女性の部長がいるといて、
メディアに取り上げられました。
部長の川本さんは野球部の監督の父を持ち、
子供の頃から野球に明け暮れて、
甲子園に出ることを夢見ていたそうです。
「顧問としてなら、女性でも甲子園の土を踏めるかもしれない」
こんな言葉を残していましたが、
野球部が甲子園に行ける気配は一向にありませんでした。
それでも、努力を重ね、
本当に甲子園に連れて行ったメンバーというのは・・・。
女性マネージャーこそいませんが、
大人のお姉さんを甲子園に連れて行った実績は、
今までのドラマと異なるステータスになります。
監督と女性部長と、
無謀な大人2人が夢を叶えた事実が、
この夏、最高のドラマになりそうです。