フェリックス・ヘルナンデス。
堂々とした出で立ちと、打者を可愛がったような姿から、「キング」の愛称でも知られている。
フェリックス・ヘルナンデスは、昨年2014年に、
奪三振、防御率、勝利数と、
キャリアハイのバランスの好成績を残した。
しかし、フェリックス・ヘルナンデスといえば、
あの常時150を超える豪速球のイメージを持っている人が多いと思うが、
2012年からは球速が急に落ち、緩急の豊かさで打ち取るスタイルが浸透し、
「変化球投手になったの?」との疑問の声が多くある。
実際に、平均球速が落ちた2012年には、
完全試合を達成し、その後の年も成績を落とすことがなかった。
球速が落ちても、成績が変わらない・・・・、
ここに、これまでのキングの誤解があったような気がする。
実は、もともとはフェリックス・ヘルナンデスは、
速球もさることながら、
変化球がメジャーで一番評価された投手だったのだ。
彼の投げる変化球の中で、
一番脅威とされているのが、
「チェンジアップ」なのだ。
フェリックス・ヘルナンデスのチェンジアップは、
球速でいえば140キロを超えて、
クレントン・カーショーには
「フェリックス自身がどう呼んでいるかわからないが、彼のチェンジアップは最も驚くボールだ」と、一流投手の嫉妬を独占しているのだ。
今のキングは、三振の取れるスライダーとファストボールだけでなく、
場面でゴロやポップフライを打たせるチェンジアップで、
効率よく、打者を打ち取ることができるのだ。
キングは昔からチェンジアアップを投げていたわけではなく、
マリナーズに入って大切に育てられていた頃は、
肘や肩の故障を気にして、スライダーを投げることを禁止されていたり、
チェンジアップも、最近まで、遊びでキャッチボールの際に投げていただけ。
かつて、城島健司とバッテリーを組んでいた頃は、
変化球を多用することを嫌い、
城島と衝突を繰り返していた。
そのキングが、今や、変化球で緩急を使い、
たくさんのバリエーションで打者を抑える、
大人の投手に成長していたのだ。
昨年の
キャリアハイの数字を残したキングの球種の割合を見てると、
ファストボールは全体のわずか17%に減っており、
ツーシームとチェンジアップが29%と、
これまでの配給と全然違う傾向に変わっていってる。
ちなみに、
キングが投げれる変化球は、
ツーシーム、チェンジアップ、スライダーの他にも、
カッター、カーブも投げられ、
いずれも、最高標準の質であるという。
キングがメジャーの打者を翻弄できる理由は、
間違いなく、彼の変化球の1つ1つの、
組み合わせの素晴らしさが要因であろう!

ちなみに、
自分はキングの投球フォームがすごい好きで、
たまに鏡の前に立って真似してみたりしてます。笑
トルネードってほどでもないですけど、
ちょっとひねった形から、
胸をいっぱいに張り、腕を力いっぱいに振る!
見ていて、とても爽快なフォームなので、
野球でピッチャーやってる人の中でも、
真似してみたい人って多いんじゃないでしょうか?
ブルペンでキングが投げてる動画の再生回数が半端ないので、
きっと、
たくさんの人が参考にしてるんだろうなーって。
わりと、リラックスした感じで、
ホイホイ投げる感じが、
まさに「キング」って感じがします。笑]]>