昨年2018年の夏が終わると、福井県の高校野球の縮図が一気に変わりました。
福井工大福井は大須賀監督から元大阪桐蔭で10年間コーチを務めた田中公隆さんに交代。
そして啓新高校は、東海大甲府にて春夏甲子園計3度4強に導いた大八木治前監督が辞任。
大八木監督が退任した理由には「動体視力の衰え」などでした。
そして啓新高校の監督は前部長で、大八木監督が相洋(神奈川)時代の教え子の植松照智さんに変りました。
啓新高校は2012年に野球部ができたばかりで、まだ創部して7年の学校。大八木さんの教えて福井の名門になりかけた時期の交代ということで、かなりプレッシャーがあると思います。
目次
就任一年で春選抜の切符を手に入れる
そんな啓新高校の監督に就任した植松監督ですが、秋の北信越大会では決勝まで進み。決勝では星稜高校相手に延長15回引き分け再試合を演じて準優勝。
まさかの番狂わせに高校野球ファンも驚いたことでしょう。星稜といえば昨年の夏から優勝候補に数えられ、エースはUー18に2年生ながら選出された逸材です。
奇跡的な決勝戦を演じ、その後は見事に春の選抜に選ばれました。
就任して1年での快挙ということです。
啓新高校・植松照智監督の経歴・プロフィール
生年月日:1979年4月22日
出身地:静岡県三島市
出身高校:相洋高校
出身大学:関東学院大学
担当教科:社会科教諭
植松監督は、一般企業を経て野球部部長・監督へ変貌し、脱サラ監督として有名です。
脱サラの陰に嫁さんの理解力もすごい
植松監督はこれまで10年、神奈川県内の港湾荷役関係の会社に勤めていました。いわゆる「脱サラ」監督です。
植松監督は自分の高校時代・相洋(神奈川)時代の恩師で、前監督の大八木治氏に誘われて、同校野球部が創部して2年目から部長として福井の地へやってまいりました。
植松監督はすでに結婚して嫁も子供もいる妻子持ちです。
それながら、植松監督の嫁さんは「高校野球への情熱を捨てられなかった。カミさんが理解してくれた」と途方のない夢を理解して背中を押してくれたそうです。
こんな素敵な嫁さんに支えられて羨ましいですね!
指導法
新チームでいきなり甲子園観戦
植松監督の凄いところは、就任から間もなくチームとして、初めて甲子園見学に行かせたということです。
監督曰く「本当はプレーをする場所。葛藤はあったが、子どもたちに本物を見せるというのが学校の方針でもあった」とのことです。
実際に部員が観戦したのは、近江(滋賀)と智弁和歌山(和歌山)の一戦。
この試合をチームで観戦。
レフトの竹原選手は「熱気もすごかったが、驚いたのはレベルの高さ。自分もあの舞台に早く立ちたいと思った」と振り返りました。
夢へのイメージを作らせ、練習に励み、それがすぐに現実のものになるなんて誰も思っても見なかったでしょう・・・・。
今後、同校が植松監督によって甲子園常連校になってくれたら嬉しいですね!
脱サラの星です!